Free Traveler

山、川、海が育む自然を対象に、なまら旅して、なまら撮る。

苗場山(上信越)〜ガスに包まれた高層湿原を彷徨う初秋の旅〜

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2013年10月06日(日)

新潟県と長野県の県境に位置する苗場山(なえばさん)に行ってきました。

信越エリアに位置する標高2,145mの山であり、山頂一帯は多くの池塘を擁する広大な高層湿原が広がっています。

周辺には谷川連峰、巻機山(まきはたやま)があり、麓には越後湯沢の温泉街といくつものスキー場が軒を連ねています。

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「苗場」と聞くと、夏のフジロックに冬の苗場スキー場など世間一般的なイメージが真っ先に浮かぶかもしれませんが、今回は山頂部にある広大な高層湿原と秋の草紅葉を目当てに訪れました。

 

苗場山の記録

国境越え

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10月に入り、各地の高山では紅葉が進み、登山をするには最適な時期になった。

しかし、この週末は、関東一帯が雲に覆われ、雨模様。


今回のコースを説明する。

いくつかあるコースの中から祓川(はらいかわ)コースを選択した。コースは基本的に行って戻って来るピストンであり、一番ポピュラーで都内からの日帰りもできる。

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幸いなことに、上信越国境を境にして新潟方面の天気は晴れ予報であったため、関越トンネルを越えて新潟県に突入する作戦に微かな望みをかけることにした。

果たして結果はいかに。。。









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作戦は見事成功し、トンネルを越えた先には青空が広がっており、この日の登山に期待と興奮がスパイスとして加わった。

トンネルを越えると天気が違うという話をよく聞くが、実際に悪天候から快晴への切り替わりを県境で体感すると感動します。

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新潟県の山にはメッセージ付きの看板が備え付けられている模様。苗場山は古くから登られている山なのでしょう。

ちなみに駐車場は、林道を進み、かぐらスキー場のゲレンデの途中にあります。ここから少し登ると和田小屋(わだごや)があり、宿泊、食事をすることができる。

 

 

快晴の元、高層湿原へ

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午前7時27分

登山口を出発し、苗場山頂を目指します。

出発時からお腹の調子があまりよろしくない。前日にカツ丼食べて、ラーメン食べたことが原因と考えられます。

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かぐらスキー場ゲレンデ途中に再び出ます。

かぐらスキー場はスキーシーズンになると全国的にも早いオープンで、「シーズンインはかぐら」という人も多いことで有名です。上越国境近くで豪雪地帯のためでしょう。





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以前、スノーボードで、かぐらスキー場のゲレンデを滑りました。
(写真は2015年3月、現在は2015年12月、本記事は2013年10月、時系列がときどきわからなくなる。)

2014シーズン、スノーボードを始めて多種多様なスキー場に通い詰めたけど、ゲレンデで滑るスノーボードは登山と違い、プロセスが少ないことや得られるものが違うこともあり、あまり満足できませんでした。

しかし、かぐらスキー場だけは少し違いました。開放的な雰囲気に加えて、上越国境付近の山々が見渡せるロケーションも抜群。ゲレンデ全体で自然の中を滑る雰囲気があり、山を滑っているという感覚を得ることができた。

今シーズンもまた行ってみようと思う。






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関東地方の雲が群馬県境で塞き止められている。日本海気候万歳とこのときはしゃいだ。

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先週の草津白根山に続き、快晴の登山にご満悦。

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ゲレンデを登り、和田小屋に到着。

宿泊する人はここまで車で登ってきていいとか。

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クマに注意して進みます。

登山道入り口はこの先の右側。残雪のある時期はわかりづらいという情報もありますが、この時期は問題ないと思います。

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五合半という小刻みな表記。

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六合目。

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標高が高くなるにつれ、周囲の木々が赤、黄に色づいてきた。

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大きな木が赤く染まっていました。

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下ノ芝。

このあと中ノ芝、上ノ芝と続きます。

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斜面一帯が黄色く染まっています。これから時間をかけて麓に向かって見頃が降りていくことでしょう。

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湯沢の街並み。

ここからは見えないが、苗場山は登山目的よりも、スキー場が有名であるため、近隣には民宿やロッジがひしめき合い、大規模なスキーリゾートを形成している。

バブル期のときにリゾートマンション建設が流行ったそうで、その名残でリゾートマンションが乱立していることでも有名になりました。

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七合半。

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この日、中ノ芝周辺は紅葉がピークのようでした。草紅葉も織り混ざって良い空間になっていた。

せっかくなので少し休憩。

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綺麗に整備された階段を進むと上ノ芝があります。

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股スリ岩で股を擦らないよう注意が必要。

苗場山にたどり着くには、手前にある神楽ヶ峰(かぐらがみね)を超えていかなければならない。

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ガスの中から田代湖(たしろこ)が見えてきました。
別名「カッサ湖」と呼ばれる人造のダム湖は、かぐら・田代スキーエリアの中心に位置し、ドラゴンドラの終着点にもなっている。

ドラゴンドラから見る紅葉の景観は素晴らしいと聞くけど、あまり惹かれないのは誰でも見れてしまうからでしょうか。

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神楽ヶ峰に到着。八合目となっている。

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素晴らしい景観だぁ!

。。。

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先を急ぎます。

ここにきてガスはより濃くなり、お腹の調子はよりひどくなるが、先の見えない登山道
進む以外選択肢はなかった。

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本当なら苗場山が大きく、その姿を見せてくれるはずだったのですが。。。

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わずかながら水場としてこの時期でも生きていた。

お腹痛くて飲めなかったけど。

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少しガスが薄れ、谷の下に広く伸びる紅葉の姿を見ることができた。

見えたり、見えなかったり、今日はこういう天候が続きそうだ。

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九合目。

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雲尾坂。まさにその名の通りですね。

ここを登り切れば、苗場山の高層湿原地帯に突入。

果たして高層湿原は雲の上か、将又、鬱蒼とした霧で覆われているのか。

。。。

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残念ながら湿原一帯が10m先くらいまでの視界しか確保できませんでした。


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午前11時07分

景色は変わらぬまま、苗場山山頂に着く。
山頂は特に何かがあるわけではなく、標識が一番目立つと言ってもいいくらいです。

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山頂には苗場山頂ヒュッテがあり、宿泊することもできます。

苗場山は日帰りで登る人たちが多いだけに、ヒュッテに宿泊してみるとまた違う山の姿が見えるかもしれない。

次はお財布に余裕を持って、宿泊プランで訪れたいものだ。

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お!

登山開始時に見た青空が再び現れた。

と思ったら一瞬で消えました。この日は目まぐるしく天気が変わるなー。

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お腹の調子も少しずつ戻ってきたため、ランチタイムで温かいものを腹に注入することにした。

早朝、ナルゲンボトルに溜めてきた関越自動車道谷川岳PAに湧き出る天然水を沸かして、カップヌードルに注ぎ込む。

身体も温まり、元気が出てきた。さすが谷川岳

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また見えた。

そしてまた消えた。



見せてくれなかった


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これ以上の晴天は見込めないと判断し、下山を開始する。

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ここには本来、野球ができるほどの広大な敷地があるはず。

しかし今回の旅の中で、その姿を自分たちには見せてくれなかった。

また来なさい。次は腹の調子を整えてね。(なぜか母親口調)

と言われたように感じます。

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和田小屋までは紅葉前線の如く降りてきた。

山頂付近は雲の中だったみたいだ。スキー場が低く感じる。

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秋とはいえ、汗もかくし、身体も冷えてきたため国道17号沿いにある街道の湯へ。

ウィンターシーズンは、かぐら・みつまたエリアからのスキー客でごった返すという情報をよく耳にする。


身近に山がある生活であれば、帰りに温泉に入って帰るなんてことはしないだろうな。

都内からアウトドアを楽しむということは、つまりそういうことなのだろう。

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帰りも谷川岳PA

 
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このパーキングエリアには、谷川岳丼」という丼飯がある。

数量限定のため、立ち寄った際あれば食べてみてください。

この食堂の米は群馬県なのに魚沼産を使用し、谷川岳天然水で炊くという混ぜ具合。

しかしそれが美味いことこの上ない。

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帰路に着くときに見せる空模様は、昨夜まで悩んでいた低気圧が過ぎ去ったことを物語っている。

明日の通勤時は眩しい遮光に照らされそうだ。






苗場山のまとめ

 
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またおいで。

きっと苗場山がそう言っているに違いない。

前日に天気予報と睨めっこして、群馬県を越えて新潟県に突入したが、自然を相手にしている時点で人間に勝ち目はない。


自分たちは自然を相手に遊ばせてもらっている立場。
そのことを忘れてはいけないと感じた。

これからも行く先々の自然に常に敬意を払って、楽しく遊ばせてもらおうと思う。

そうすればきっと自然も自分たちの心強い味方になってくれるはず。


あと、体調は万全に。

 

苗場山の位置

苗場山の地図

山と高原地図 谷川岳 苗場山・武尊山 2016 (登山地図 | マップル)

山と高原地図 谷川岳 苗場山・武尊山 2016 (登山地図 | マップル)

 

 

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