Free Traveler

山、川、海が育む自然を対象に、なまら旅して、なまら撮る。

大岳山(奥多摩)〜都会の喧噪とオアシスを感じる紅葉の旅〜

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2013年11月23日(土)

東京都の奥多摩山域にある大岳山(おおたけさん)に行ってきました。

日本二百名山および奥多摩三山の一つにも選ばれている標高1,266.5mの山です。

また、農業の神として信仰の対象でもあり、古くから親しまれている奥多摩を代表する名山です。晴れていれば山頂から富士山を正面に望むこともできます。

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大岳山に登るのはこれが2回目。

初めて大岳山を訪れたのは約1年前、急な降雪と輝かしい紅葉に感動し、本格的に登山を始めるきっかけとなった思い出深い山。

あの頃と比べ、何が変わりどこが成長したのか、登山1年生が2年生に進級するために訪れた秋深まる奥多摩での旅の記録を残します。

大岳山の記録

日 付:2013年11月23日(土)

天 気:快晴

場 所:大岳山(東京都)

登山口:御岳山

人 数:3人

交 通:車

大岳山の過去記録

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東京都西多摩郡奥多摩町

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05時38分。

いつものJR王子駅での待ち合わせから始まる。

11月も後半となり、都内においても夜明け前は肌寒さを感じる季節になってきた。

これから向かう奥多摩はどのくらい冷え込んでいるのか。

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渋滞の関越自動車道から料金のお高めな圏央自動車道へ向かい、狭山日高ICを降りて奥多摩を目指した。

東京の自宅を出発してから約2時間弱で辿り着けるのが同じ東京にある奥多摩だ。

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前回と同様、武蔵御嶽神社(むさしみたけじんじゃ)を経由して大岳山に登るため、ケーブルカーのある滝本駐車場で普通車1,000円を支払って駐車した。

天気がこの上なく良いためか、駐車場はもう直ぐ満車となる勢いだった。

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ケーブルカーを使わずに登ることもできるが、同行者2名と相談の上で乗ることにした。

少し待ち時間があり、ケーブルカー待ちの列に並んでいると身体が冷んやりしてくる。

都心部に居を構えると、山の気候を日常で感じれないのが最近の悩み。

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朝から椅子に座って山葵(わさび)売りをしているおじさんがいた。

奥多摩では、江戸時代の頃からわさびの生産が盛んであり、わさび栽培に必要な豊富な水と寒すぎない気象条件が奥多摩に揃っていた。そして、敷地の94%を山が占める奥多摩では独自の栽培方法で今の世まで引き継がれて生産してきている。

奥多摩わさび」は東京都民にあまり知られていない名産の一つかもしれない。

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満員のケーブルカーを降り、ビジターセンターに立ち寄って地図を頂いた。

ご丁寧にマーカーで往復路の線を引いてくれている。オレンジが往路、ピンクが復路。

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先へ進むに従い、赤く染まる紅葉の姿が見えてくる。

里山と呼ばれる奥多摩の山々では、11月に紅葉の最盛期を迎える。

この日も濃い赤色のもみじが至るところに咲き誇っていた。

山岳紅葉の放つ圧倒的な存在感も素晴らしいが、街から近い里山を彩る紅葉には親しみやすさがある。

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景色が開けたところで、茨城県が誇る筑波山(つくばさん)が遠くに観えた。

本格的に登山を始めた山から、初めて登山をした山を見るのは趣がある。 

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武蔵御嶽神社に向かう途中に軒を連ねる店はまだ開店前。

自分たちと同じく今日の快晴に引き寄せられた登山者たちがそそくさと通りすぎた。

信仰のある御岳山では、これより先へ進むための挨拶と安全祈願を込めて参拝していく人が沢山いる。

参拝を済ませて僕たちも入山だ。

 

都会の喧噪から

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09時22分。

武蔵御嶽神社内に広がる色とりどりの紅葉と"都会らしい喧噪"を過ぎると、一転して静かな奥多摩らしい山歩きとなった。

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相変わらず腰をかけるにはちょうど良い大きな杉の木。

木の裏手には奥多摩の山々が広がっているので覗いてみることにした。

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奥多摩の山々が景色いっぱいに広がっている。

しかし、奥多摩の山全体が紅葉しているかと期待していたが、全体的に杉の木が多いためか、あまり目立つ印象はなかった。

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春になるとどこからともなくやってきて、街で暮らす人々に襲いかかる魔法の粉の出処はおそらくここだろう。

秋の清々しい山歩きの中で、春の黄砂のことを考えてしまうのはなぜだろうか。 

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先を進むと、団体登山の列で足止めを食らうが、優しい方々で道を譲ってくれた。

優しさに感謝して、さらに標高を上げた。

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少し、また少しと細く単調になっていく登山道を登るにつれて、顔が少しずつ下を向いてしまう。

そんな気持ちを察したかのように、黄色く輝いた紅葉が登山道を彩ってくれた。

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尾根沿いの分岐点を過ぎ、大岳山方面へ向けて登り続ける。

当たり前に感じていたが、東京の山は登山道が整備されているため非常に歩きやすい。

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そんな歩きやすい道からやや岩の多くなった道を進み、ハシゴや鎖を超えて休業中の大岳山荘に出る。

古びた山小屋の向かいには展望の良い広場と椅子があり、山頂を目指す前に休憩するにはちょうどいい。

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小休止を終えたら、大岳山へ向けて最後の登りに取り掛かる。

山の上の方ではすでに木々も枯れていて、山頂がすぐそこだと伝わってきた。

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10時52分。

2度目となる大岳山の山頂。

以前と大きく違う景色が自分の視界いっぱいに広がっている。

天気が良いせいか、写真手前のおじさんが「今日の日はさようなら」を歌っていたのが印象的だった。

 

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山頂は混雑気味で賑わっている中、景色を楽しみながらのランチタイムを始めた。

栃木県の日光にある金谷ホテルが監修しているパンを仕入れて、それに合わなそうなカレーと一緒にいただくことにした。

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青空にカレーが合うかどうかわからないが、美味しいのは間違いない。

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昼食を終えた頃、山頂には先程よりも登山者が増えて賑やかだ。

それとは対照的に、すでに雪化粧していち早く冬の姿になっている富士山が静かに佇んでいる。

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僕たちは荷物を片付けて山を降りることにした。

ふと足下から視線を上げると、山の尾根に沿って赤く染まる紅葉の木々が見える。

陽が当たり、深みのある輝きを出していたのがとても印象的だった。

 

都会のオアシスへ

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12時41分

来た道を戻り、都会のオアシスと呼ばれるロックガーデンへ向かう。

東京都に住んでいて、登山やハイキングを始めたいと言ったら御岳山とロックガーデンに連れて来れば、まず間違いなく満足するはずだ。

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ロックガーデンは渓谷沿いに滝や沢があり、マイナスイオンが全身を包み込んでくれる。

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そんなロックガーデンにも、モミジの落ちる葉が目立ち始め、一つの季節の終わりが迫っていることを知らせている。

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今日ここに来ている人たちは、秋の葉の散りゆく様を見に来たのか、季節なんて関係なしに天気が良いから散歩でたまたま来たのか。

どちらにせよ秋の終わりを意識せずとも肌で感じとっていることだろう。

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最後に待っていた七代の滝(しちだいのたき)を観て、ロックガーデンを後にした。

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朝通った長尾平に戻ると、人で溢れかえっている。

都会の喧噪がここまで押し寄せてきていたことに正直驚いた。

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しかし、最初は人の多さに驚いたが、宴会や犬の散歩、奥多摩のハイキングや縦走を終えた者、人は多いが皆それぞれがこの陽気な天気の中でリラックスして過ごしている。

そんな姿を見ると、「都会の喧噪」なんて言葉を引っ込めたくなった。

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空気が澄んだ秋の空の元では、東京都の街並みが綺麗に観える。

冬になるとより一層、澄み渡って見渡せるだろう。

 

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ケーブルカー乗り場へ向かって徐々に歩を進めます。

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山の上だけれども、お土産を売っていたり、食事もできるので立ち寄ってみるといいだろう。

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店先を見てみると、奥多摩わさびがここでも売っている。奥多摩のお土産はわさびを買っていけば間違いない。

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御岳平手前に戻ると、色鮮やかな紅葉が昼下がりの日差しで輝きを放っている。

1日で見飽きるほどの紅葉を見ることができた。

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14時36分

そして楽しい時間はあっという間に過ぎ去る。

特に秋は日照時間が短いから余計に強く感じる。

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ケーブルカーを待っている間、わさび味のアイスが売っていたので思い出の一つとして食べてみたが、これまでに口にしたことのない強烈な味が駐車場まで残った。

こうしてわさび味のアイスとともに僕たちの秋の奥多摩の旅は終わった。

大岳山のまとめ

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都会の喧噪とオアシス

御岳山を通って大岳山へ向かうと、「賑やかで近代的な里山」という今どきの登山の雰囲気がありますが、一歩登山道へ入れば奥多摩の静かな山歩きができます。

そして、山頂までの景色にあまり変化は望めませんが、頂上にたどり着けば端正な富士山が待っています。体力に自信のない初心者に登山の辛さと喜びを伝える構成としては最適なコースでしょう。

僕が訪れた時期は2回とも秋の紅葉ですが、初夏の新緑に太陽が降り注ぐ季節も気になるため、いつか山を歩くことに興味がある人が現れたら、新緑の中を案内してみたいと思います。

大岳山の位置

 

大岳山の地図

山と高原地図 北岳・甲斐駒 2016 (登山地図 | マップル)

山と高原地図 北岳・甲斐駒 2016 (登山地図 | マップル)

 

大岳山の書籍

日帰りハイキング+立ち寄り温泉 関東周辺 (大人の遠足BOOK)

日帰りハイキング+立ち寄り温泉 関東周辺 (大人の遠足BOOK)

 

 

 

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